自治体も活用!「ご近所SNSマチマチ」って知ってる?【With「 」人〜江別はなかよくする】

EBETSU SECOND PROJECT企画  With「  」人〜江別はなかよくするは、札幌をはじめとする江別市外で活躍されている、様々な分野のトップランナーの方々にまちづくりのヒントを教えてもらう企画です。

With「  」人~江別はなかよくする”の記念すべきskype飲み会のゲストは話題のご近所SNS「マチマチ」を開発運営されている、株式会社proper(現在は株式会社マチマチ)のみなさん!

スポンサーリンク

ご近所SNSマチマチって知ってる?


“With「  」人~江別はなかよくする”のゲストは先日6,000万円の資金調達を成功させ、今話題のご近所SNS「マチマチ」を開発運営されている、株式会社proper(現在は株式会社マチマチ)の代表取締役CEOの六人部(むとべ)生馬さん、取締役CTOの藤村大介さん、エンジニアの甚田翔也さん。今回は東京と江別でskype飲み会を行いました。(Jun 10, 2016)

マチマチは近所に住んでいる方とのコミュニケーションを通じて、地域の課題を解決したり、近所の情報を交換することができるソーシャルネットワークサービス。実際にその地域に住んでいる人のみ使うことができます。現在東京を中心にユーザーが数が増えてきている今話題のSNSです。

主要取引先: グーグル株式会社、ハウスコム株式会社、千葉市、さいたま市、神戸市、横浜市、川崎市、渋谷区、目黒区、豊島区、港区、中野区、品川区、文京区、江戸川区、水戸市、関市、犬山市、習志野市、鴨川市、湯沢市(抜粋)

マチマチ

株式会社マチマチ (株式会社Properから社名変更)

ひらかれた、つながりのある地域社会をつくる

マチマチがつくりたいもの。それは、ひらかれた、つながりのある地域社会です。

この世界には、いろいろなつながりがあります。家族。友達。同僚。
インターネットを通してできるつながり。マチマチがつくるつながり。それは「近所のつながり」。

人々がもっと身近になれたら、もっと生活が豊かになるとマチマチは信じています。
古いようで、新しいこの考え方を、この取り組みを、マチマチは世界中へ提案していきます。

ミッション ー引用元ーマチマチHPより

「マチマチ」を始めようとしたきっかけ

EBETSU SECOND PROJECT(以下セカプロ):本日はよろしくお願いいたします!まずは乾杯しましょう!「かんぱーーーーーーい!」

セカプロ:不思議な感じですね、江別市と東京でskype飲み会って(笑)

六人部さん:そちらの場所はカフェかどこかですか?

セカプロ:ここは「江別港」っていって、江別のまちづくりの拠点のひとつなんです。ここをきっかけに、まちづくりに関わっていく方が多い、江別にとってはとっても大事な場所です。ちなみにここでは江別名産の小麦を使った「えべちゅんラーメン」を味わうことができます。美味しいですよー。

六人部さん:そうなんですねー。それと「EBETSU SECOND PROJECT」拝見させていただきました。いろいろな取り組みをされているんですね。びっくりしました!

セカプロ:ありがとうございます!うれしいなー。さっそくですが簡単な自己紹介をしていただいてよろしいでしょうか。

六人部さん:代表の六人部です。いろいろやってきてのですが、今の会社の直前はメガネEコマースサイト「オーマイグラス」を創業していました。5本までだったらご自宅まで無料でお届け、気に入らなかったら返品できるサービスです。「オーマイグラス」が軌道に乗ってきたので、次に始めたのが「マチマチ」です。二児の父で“地域”や“まちづくり”に興味がでてきたのは子供達が生まれてからですね。

藤村さん:初めまして、エンジニアの藤村です。直前はQuipperというサービスをアジアに展開していました。もともと親が“まちづくり協議会”に15年くらいやっていたのを端からみていたのですが、まさか自分が“まちづくり”に関わる仕事をすると思っていませんでした(笑)。

甚田さん:現在大学4年生でスタートアップ数社でインターンをしてきて、六人部さんに誘っていただいて現在「マチマチ」の立ち上げから携わらせていただいております。

六人部さん:甚田はBASEなど数々のヒットサービスのスタートアップを渡り歩いているんですよ。

セカプロ:「BASE」使ってます!(笑)ってことは「マチマチ」も当然流行るってことですよね(笑)

六人部さん:そうです!(笑)

セカプロ:それでは「マチマチ」を始めようとしたきっかけを教えてください。

六人部さん:次はどんな事業をしようかと考えていたんですよ。最初はフィンテック(金融×テクノロジー)路線で考えていたんですが、家業の不動産事業を手伝っていく中で、「家探しに困っている人」って本当に多いなーと感じました。ネットサービスを使って“物件自体”は便利に探せるようになったけど、どんな人が住んでいるのか?どんなコミュニティがあるのかを知ることができないなーって思ったんです。

六人部さん:じゃあ、町の情報、コミュニティの情報はなんで手に入らないのか?って考えた時、コミュニティ自体がそもそも少ないことに気づいたんです。そこで、それならコミュニティ自体を作ってしまおうと思ったのがご近所SNS「マチマチ」なんです。マチマチを通してちょうどいい距離感のコミュニティができていけば、地震などの災害があったときにも、スムーズに助け合えるようになると思うんです。

セカプロ:なるほどー、僕がマチマチを見つけたのはとある個人ブログで、どこかでプレゼンをやられた時のレポートだったかな。ひさしぶりに、違う流れを感じたのを覚えています。ITサービスなのにクローズド。どんどん広がって、つながっていきましょう的なご時世に、範囲を狭くすることで逆に自由になっていくのが新しいなーと思いました。フェイスブックって友達が増えれば増えるほど、自由に発言しづらくなるじゃないですか(笑)。セカプロメンバーに「こんなサービスあるよ」っていったら食いつき方が半端なかったです(笑)。

六人部さん:ありがとうございます!まだ始まったばかりなのに、みつけていただいたのが嬉しいですね!僕と藤村で周りのベンチャー企業の経営者や、投資家の方々に「マチマチ」のことを話していたのですが、今まで僕らが手がてきたサービスとあまりにかけ離れていて「なんでそんなことをやるの?」「儲からなそう」って言われました(笑)

セカプロ:確かに(笑)

六人部さん:はじめから儲けるというよりは、マチマチが広がることでの社会的課題を解決していくことのほうが大事かなと思ったんです。

「まちづくり」東京の自治会・町内会

セカプロ:東京だとご近所の方は知り合いでないことが多いイメージがもっているのですが実情はどんな感じでしょうか?

六人部さん:そうですね、東京は移り住んできた人が多いので、また1つの場所に長く住んでいないことが多いですし、家族も近くに住んでいない。ですのでご近所で知り合いがいないケースはデフォルトで多いですね。

セカプロ:江別の場合は、ご近所の方々は把握しているいんですが、シニア層が多いエリアなんですよ。シニア層の方々とはリアルにつながることできるんですが、僕のエリアの場合、子育て世代とつながるのがなかなか難しいんですよ。フェイスブックの場合、セカプロみたいに、江別の中の「大麻(おおあさ)」とか「野幌」とか点在している子育て世代の友達とつながれるんですが。マチマチが広がっていくと、さらにご近所の子育て世代の方とつながれるじゃないかと期待しているんです。

六人部さん:なるほどー。

セカプロ:まちづくりって「この指とまれ!」でやることが多いので、必然的に意識が高い人しか会うことができないことが多いですよね。

六人部さん:意識が高い人たちは勝手につながると思うんです。現状、まちづくりって意識高い人がメインになっていると僕も思います。マチマチはどちらかというと、そういった意識が高い人たちだけでなく、忙しく働いているんだけど「ちょっとまちづくりに興味がでてきた」って人や「有事みたいに、なにかがあった時にどうしよう」って思った人も気軽に参加出来るプラットフォームになれたらなーと思っているんです。「自分たちで、自分たちの地域の課題を解決する」今後の日本に限らず世界的にもこういった流れになるんじゃないかなと思っています。

セカプロ:そうですね。そうせざるをえなくなるかもしれませんね。

六人部さん:行政にだけ頼るのではなく、まず自分たち、地域住民がうごいて、そのあとに行政に手伝ってもらう、後押ししてもらうという流れ、いわゆる「協働」がここ10年、20年くらいの流れだと思います。また行政の方とも話す機会が多いのですが、現状行政に協力してくれているのは、町内会、自治会の役員の方々がメインになっていて、やはり高齢化がすすんでいるそうなんです。例えば、町内会、自治会の役員の方に地震防災施設の鍵も保管してもらっているのですが、もし地震などで非常事態になった場合は、若い世代が鍵を保管していた方が有事の際の働き手としては適切だと思うんですよ。

セカプロ:確かにそうかも。

六人部さん:じゃあ、僕たち世代が町内会、自治会に入れば良いのですが、町内会、自治会への入会って結構ハードル高いじゃないすか?どうやってはいっていいかがわからないし、はいったら何をするのかわからないし。

セカプロ:結構こわいと思っている人多いですよね(笑)。入れば結構楽しいんですけどね。地域愛が深まるし、子供達のためにもなると思います。結局、その地域から引っ越しをしないでいつづけるかどうかは、その地域の景色でも施設でもなくて、友達、仲間がいるかどうかがポイントだと思います。「マチマチ」がひろがっていくことでライト町内会、カジュアルな町内会ができるとうれしいな。

セカプロ:シニア層の第1自治会、子育て世代のカジュアルな第2自治会、青年部的な(笑)

六人部さん:僕ら世代でも自治会的な活動はアリだと思うんですよ。「マチマチ」を始めてから、武蔵小山で20代から30代くらいの世代で30人くらいの自治会的な動きをしているグループに会うことができました。調味料の貸し借りから、引っ越しの手伝いや、具合の悪い人がいたら様子を見に行くとか、マチマチがめざしている活動をすでにされているんです。

セカプロ:それって江別でいうところのフェイスブック江別会かもしれませんね。ただフェイスブックをやっていない人とも知り合っていきたいなー。

セカプロ:フェイスブックやらない方の中で、実は町内会のために発揮できるすごいスキルもった方がいっぱいいると思うんですけど。きっと会社勤めの方で日常生活を仕事関係者に見られたくないって思う人が多いと思うので「マチマチ」みたいに閉ざされたSNSだと仕事関係の人に見られることがなくて安心して交流できますよね。

六人部さん:ちょっとビールとってきます(笑)

マチマチの「ご近所」の定義

セカプロ:マチマチの特徴のひとつとして「免許書」や「保険証」の写真をアップロードして住所確認をするというのがあると思うのですが、どういった経緯でこういう仕様にされたんですか?

六人部さん:ご近所って何かを考えたときに、われわれは「あそこの角に住んでいる山田さん」みたいな感じで住んでいる場所、名前がわかっている状態が“ご近所”だと考えていまして、オンライン上に“ご近所”をつくるために住所確認が必要なんです。そのことによって安心安全なコミュニティができるかなと。(注:マチマチでは、安全性の確保のために、住所が他のユーザーから見られることはありません。公開される範囲はあくまで丁目の単位までです。)マチマチはあくまでもツールなので、まちおこし、地域づくりに強い思いのある方がいる地域だけでつかってもらうと、いいなーと思っているんです。

セカプロ:はじめは全国に一気に展開するんじゃなくて(6月6日、資金調達の達成、全国展開を発表されました)、マチマチ、自治に興味があるっていう人が使っていくと思うので、キュレーション、フィルター機能にもなっていますよね。

六人部さん:現在、広く広報していないので、セカプロのみなさんから連絡いただいた時は本当にびっくりしましたよ(笑)なんでって?

セカプロ:知らないですよね、江別って(笑)

セカプロ:“ご近所”ってフレーズいいなーと思うんです。グローバル化が叫ばれてる今、ローカルでもなく“ご近所”。ローカルだと田舎って感じするんですけど、“ご近所”だと都市の中のローカルな感じがして僕はおもしろかったですねー。

六人部さん:“ご近所”、家の近くの人と知り合って会話がはじまると、きっといいことが起こると思っています。僕自身も町内ですれ違った方と挨拶をしたりしながら、近所に顔見知りが増えていくと幸せを感じるようになるのではないかと考えています。そして、徒歩圏内のご近所さんこそ、これからの時代、様々な地域の課題解決に大きな威力を発揮すると考えています。

セカプロ:“ご近所”って流行ると思うんですよ、ポケットモンスターってあるじゃないすか。ポケットモンスターは世界中を旅するんですけど、ここのところ流行っている妖怪ウォッチは基本、町内をでない“ご近所”の話なんですよ(笑)それって社会の気分だと思うんですよ。

六人部さん:なるほどー(笑)それいいですねー。

セカプロ:あ、そうそう、お聞きしたかったのがマチマチの“ご近所”の定義ってどのくらいの範囲なんでしょうか。

藤村さん:今は基本的にその方のご自宅から徒歩圏内を“ご近所”としてます。具体的にいうと800m圏内です。不動産業界でよく使われている定義でもあるんです。

セカプロ:そうだったんですね。東京と江別では“ご近所”感覚が違うと思うんです。北海道だとまず歩いて移動しないって人多いですからねー。距離ももちろん“ご近所”の大事な要素ですが人口密度も重要になってくると思うんです。

六人部さん:あと、移動手段、移動時間も大事だと思っています。

セカプロ:確かに、北海道は車で移動多いですいいですうねー。

六人部さん:将来的には町に住んでいる、その町をよく知っている、中心的な人、リーダーにご近所の範囲を決めてもらうのが理想だと思っています。

セカプロ:すいません、いきなりのぶっこみ質問なんですけど「江別市」って知ってました?(笑)

六人部さん:ごめんなさい、知りませんでした(笑)

藤村さん:僕は知ってましたよ、札幌の隣って認識で(笑)

セカプロ:おおー!うれしい!それでは江別のゆるキャラ「えべチュン」です!知ってます?

甚田さん:ぼくもみたことあるかも!

セカプロ:おおお!

セカプロ:あー、そろそろ時間がなくなってきました、今後のマチマチの展開をおきかせください。

六人部さん:いろいろやりたいことがあるのですが、今後はパイロット制度とリーダーという役割を導入しようと思っています。まずパイロット制度というのは、やりたい!っておもったリーダーから申し込みがあったら、まずその町のマチマチを立ち上げることができます。

その後、3週間以内にその町に住んでいる人を5人を集めて、住所確認を完了していただく。完了できなかったら、一度その町のマチマチは利用できなくなるという制度です。このパイロット制度の目的は、冷やかしでマチマチを始めたはいいが、その後二度と訪れないような方ではなく、本当に町のことをおもっている人たちやその町に根付いている人たちにマチマチを使ってもらいたいという思いから作りました。

リーダーというのは、その町でマチマチを開始した人やその町に貢献している方にそのような称号をつけていこうと考えています。

セカプロ:よし!江別でもメンバー増やしていきましょう!

※ 現在江別市にてマチマチは利用可能です※

本日のお店 江別港(麺こいや)

江別港(麺こいや)ホームページ

江別市大麻東町13番地48(大麻銀座商店街) 電話 011-398-9684

営業時間10時~17時 定休日/日曜日

関連記事:With「  」人〜江別はなかよくする

江別のまちの顔になる生産物はどんなものか?【With「 」人〜江別はなかよくする】vol.6 タフスコーポレーション中村貴幸さん

コメント

  1. […] ●自治体も活用!「ご近所SNSマチマチ」って知ってる?【With「 」人〜江別… […]

タイトルとURLをコピーしました