BOOKサロンは、1つのジャンルやテーマを決めて、本の話題でコミュニケーションを楽しむサロンです。7月26日に第一回目を開催しました。このブログでは、BOOKサロンの様子や話題になった本をご紹介します。
江別蔦屋書店イベント【BOOKサロン】Vol.1 館ものミステリーの会
BOOKサロン「館ものミステリー」の会
江別 蔦屋書店で開催したBOOKサロンVol.1のテーマは「館ものミステリー」でした。ミステリー小説と言っても、それぞれの世界観でさらにジャンルが多岐にわたるということで、孤島、館、山荘など隔離された逃げ場のない閉鎖空間で起きる事件や謎を題材にした館ものミステリーをテーマに、夏の夜におすすめな「館もの」を教えていただきました。
本を読むのが好き!中でもミステリー小説が大好き!というミステリー好きのみなさんとミステリー小説を読みたいけど、何を読んだらいいのかな?という方と7名で盛り上がりました。
BOOKサロンは「本が好きと言っても、人それぞれ好きなジャンルがけっこう違うんだよね。同じジャンルや同じ本が好きな同士で語り合いたい!」そんな一言から生まれました。ご参加のみなさんも日頃から同じような思いを抱えていたようで、好きなミステリーの話しが思い切りできる!分かり合える!!そんな喜びと共感とミステリー愛に溢れた楽しい時間になりました。
紹介された本
BOOKサロンには江別 蔦屋書店のスタッフも参加し、推しの一冊を紹介してもらいながら、書店員とお客さまとのコミュニケーションも楽しめます。
まずは書店員さんからの一冊で「新本格ミステリーといえば綾辻行人氏の館シリーズですが、ミステリー好きのみなさんは読んでいらっしゃると思うので、個人的に好きな一冊を」とラザロの迷宮が紹介されました。
綾辻行人さんのお名前が出たところで、みなさん大きく頷き「十角館の殺人」「迷路館の殺人」「人形館の殺人」など、みなさんが館シリーズをご持参されてましたが、きっと被ると思ったと他の本も用意してくれていたのがさすがでした。
さて、みなさんからご紹介された本はこちら↓↓↓
- ラザロの迷宮:神永 学著
- 奇岩館の殺人:高野 結史 著
- 螢:麻耶 雄嵩 著
- すべてがFになる/冷たい密室と博士たち/笑わない数学者(S&Mシリーズ):森博嗣 著
- ねじれた家:アガサ クリスティー著
- オリエント急行の殺人:アガサ クリスティー著(ハヤカワ文庫)
「海外ミステリーは、登場人物の名前が覚えずらくて、栞に登場人物の名前を書いたものを用意するのだけど、ハヤカワ文庫さんはカバーの見返しのところに名前が書かれていて親切」と、本好きならではの細かい気づきもなるほど!でした。
どうして今回はこの本を選んだのか、読んだ感想や、作家さんの魅力、ミステリーを好きになったきっかけなど、話題は尽きることなくミステリー愛が語られました。
ミステリー小説の魅力とは
ミステリー小説は登場人物たちと一緒に犯人や動機、トリックや犯行方法など事件の謎を推理するだけではなく、なぜ罪を犯さなければならなかったのか?犯人の心の内や生き様などを知っていくうちに、その人が犯罪者と分かっていながらも愛着がわくなど人間ドラマも魅力です。
物語が進み伏線が回収されていくのがワクワクするし、こういう結末かと思いきや、今までの展開をひっくり返す大どんでん返しに驚いたり、予想を裏切る展開に自分の中の思い込みが崩れることが快感であったりするなど、それぞれの言葉に深く頷くみなさんたち。
謎が解けても・・・犯人のゾッとするような悪意や、誰も救われない悲しい結末など後味が悪く嫌な気分になるミステリー(いわゆるイヤミス)を読んだ時には、人間の心の闇がズシリと重く後を引くけど・・・【結論】やっぱりミステリーは最高!となりました。
今後のBOOKサロンでも、その本を読んだことを前提にネタバレOKで読後の感想を語り合ってスッキリする会を開催してほしいというリクエストもいただきましたよ! それもとっても楽しそうですよね!
次回 BOOKサロンのご案内
BOOKサロンでは、毎回テーマを決めて内容が絞られているのが特徴です。周りに同じ趣味や関心を持った人が少ないと感じる方にとって、興味が近しい人とつながれるのがうれしいと好評でした。
雑談で、ミステリーの女王と呼ばれるアガサ・クリスティの『春にして君を離れ』が話題になり、主人公は夫にも子供たちにも恵まれた中年女性で殺人も起こらず、法を犯すことすらしていないのに、アガサクリスティの作品の中で一番怖い作品だったという話しから、次回BOOKサロンのテーマは「ホラーにしよう」ということになりました。
ホラーといっても、幽霊や妖怪といったオカルトに限らず、日常の恐怖が描かれる作品もホラーといえるでしょう。
日程が決まりましたら、改めてお知らせしますので、
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