【BOOKサロン】Vol.2 怪奇現象?!「ホラー小説」の会開催レポート[江別 蔦屋書店]

BOOKサロンは、1つのジャンルやテーマを決めて、本の話題でコミュニケーションを楽しむサロンです。第2回目のテーマは「ホラー小説」。9月13日の金曜日の夜に行われたBOOKサロンでは「13日の金曜日なんていかにもですが・・・」と自己紹介を始めた途端に本棚に飾られていた展示物が落下するというハプニングから始まり震え上がりました。

江別蔦屋書店イベント【BOOKサロン】Vol.2「ホラー小説」の会[江別市牧場町] 

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13日の金曜日が縁起が悪いとされるのはなぜ?

ところで、「13日の金曜日は縁起が悪い」と言われるのには諸説あります。

まず有名なのが、キリストの最後の晩餐に13人いたことから、13は不吉な数とされ、キリストが金曜日に磔刑に処せられたことにより13日の金曜日が不吉であるとされるようになった説。

北欧神話ではキリスト教以前から13を不吉な数としており、12人の神が祝宴を催していた時に、13人目となる招かれざる客ロキが乱入して人気者のバルドルを殺してしまったという話があるそうです。

さらには、フランスにおいてテンプル騎士団の壊滅を図るため、メンバーたちを一斉に逮捕したのが、1307年10月13日の金曜日である、などの理由から忌みきらう人が多い「13日の金曜日」ですが、不吉である確実な根拠や証拠は一切ないのです。

と、気を取り直しBOOKサロンが始まりました。このブログでは、参加者さんのおすすめのホラー小説をご紹介します。

BOOKサロンホラー小説の会

BOOKサロンは、毎回テーマを決めているのが特徴です。「本が好き」と言っても本のジャンルは多岐にわたるため、「周りには同じようにホラーが好きいう人が少ない」とみなさん感じているそう。興味が近しい人とつながれ、好きなホラーの話が思い切りできるのがうれしいと、怖い話をしながらも和気あいあいで盛り上がりました。

まずは【えべつの読書会】を主催する本のソムリエ宍戸利香さんのおすすめホラーをご紹介しました。

夜市(よいち):恒川光太郎著
日本的感性、あわいの情緒で描かれた怪談的ホラー作品。祭りの夜、妖怪・・・子ころの頃に怖くてドキドキした記憶が呼び起こされ、背筋がゾクゾクし続ける物語

死者のための音楽:山白朝子(乙一)著
座敷わらしの話のような世界観。乙一が怪談作家名で描く日本的、民話的、怪談話。人々の暮らしの陰でひっそりと不思議な世界が存在するのは実話なのかも・・と想像が広がる愛の物語

参加者さんも各々ご自宅から選りすぐりのお気に入りホラー小説を持参してくれましたよ。色の変わった古い本が醸す質感からもホラーを感じます。

とりわけ話題になったのが人気ホラー作家・背筋さんの最新作「口に関するアンケート」。手のひらに収まる小さな本で、約60ページ程度という少ないページ数のため30分もあればサクッと読めるそうですが、読み終わりにタイトルの意味がわかった瞬間に思わず二度読みしちゃうのだとか。本文は色を使った仕掛けや様々な演出が盛り込まれていて、そうした工夫が味わえるのも紙の本ならではだよね、と盛り上がりました。

    • 金田一耕助の冒険:横溝 正史著
    • 夜歩く:横溝 正史著
    • 八つ墓村:横溝 正史著
    • 痩せゆく男:スティーヴン・キング著
    • 変身:カフカ著
    • 向日葵の咲かない夏:道尾 秀介著
    • 警視庁異能処理班ミカヅチ:内藤了著
      桜底
      呪街
      禍事
      迷塚
      黒仏
      (※最新作の「青屍」が10月に発売になりますね!)
    • ふちなしのかがみ:辻村深月
    • さんかく窓の外側は夜(コミック):ヤマシタトモコ著
    • 禍家:三津田 信三著
    • 五分後の世界:村上 龍著
    • ゴーストハント:小野不由美著

「綾辻行人さんとスティーヴン・キングは別格」などなど、推しの作家さんの話題にはそれぞれの好きが溢れ熱いトークになりました。

「恐怖心を煽られ、怪異に巻き込まれ不快になるのがホラーの魅力」という話には、みなさん深く頷きあっていました。その不快感はどのように払拭するのですか?と聞くと「また違うホラーの本を読む!」という回答。今回、ご紹介の本の中にもまだ読んだことがない本がたくさんあったので、ぜひ読んでみる!と読み終えたら感想を伝え合おうと、初対面同士でしたがすっかり打ち解け楽しい時間になりました。

【BOOKサロン】Vol.1 館ものミステリーの会開催レポート[江別 蔦屋書店:江別市牧場町] 

次回 BOOKサロンのご案内

BOOKサロン Vol.3「恋愛小説」の会

開催日時

2024年10月24日(木)

14:00 〜 15:30

場所

江別 蔦屋書店 知の棟 2F文化教室

定員

10名程度

対象

恋愛小説が好きな方、読んでみたい方

参加費

無料

予約

要予約(下記URLの申込フォームから予約できます)
BOOKサロン Vol.3「恋愛小説」の会

お問い合わせ

メール : event@ebetsu-t.com

江別蔦屋書店の場所・アクセス・地図

江別 蔦屋書店 公式ホームページ

住所:〒067-0005 北海道江別市牧場町14番地の1
電話番号:011-375-6688

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